研修レポート【技術研修】作品の魅力の伝え方

10月17日(木)に技術研修「作品の魅力の伝え方」を開催し、13名の方が参加されました。

この研修では、現在NO-MA他周辺6会場で開催中の「ちかくのたび」展の会場の1つであるまちや倶楽部で、横井学芸員が講師となり、講義やグループワーク、対話による鑑賞プログラムを行いました。

研修では、「場・作品・人」をテーマに捉え、作品が持つ魅力や個々の作品に合わせた展示方法を考えました。

まず、展示会場を鑑賞し、ペアになって自由に感じたことを出し合いました。

_1870856

_1870851


旧酒蔵スペースを展示会場としていることもあり、どの参加者の方からも出た言葉は「会場の暗さ」でした。他にも「非日常的で廃墟の様」「ひんやりしている」等の言葉が特徴として挙げられました。「作品」については、「強い空間に負けない存在」「映像が人の視点によって動いているようで絵本の様」といった言葉が出ました。「人」については「作品を観る人が探しに行くような感覚」「暗い空間での一つ一つの照明が観る人に強い印象を残す」「冷たい空間のようだが、作品が一緒になることで温かさが生まれる」等の言葉が出ました。
 「場」が持つ個性と「作品」の特徴を捉えながら、それらが合わさって観る「人」にどのような印象を与えているかを他の方の感想を聞きながら考えることが出来ました。
 
 次に、グループに分かれて「作品」の特徴を捉えるということについて、さらに考えを深めていきました。グループごとに異なる作者の作品をじっくり鑑賞した後、作品の特徴について発表しました。

_1870863

 

_1870865

作者の背景を想像したり、作品の緻密さや精巧さを捉えたり、作品の持つ雰囲気に焦点を当てたり、様々な視点で作品の特徴をじっくり捉えることができました。

その後、横井学芸員より「作品の魅力の伝え方」について講義を聞きました。

_1870876

「展示」が成立する条件として、見えるもの ①場②作品③人 と見えないもの ①企画者の意図、価値の提示②鑑賞者の感動、理解等を挙げながら、作品の配置の仕方や鑑賞者の動き等具体的な事例について話を聞きました。

最後に、グループごとに鑑賞した作品を元に、①場②作品③人について意見を出し合い、それらをまとめた展示方法を発表しました。

_1870884

_1870892

_1870893 グループでは活発な意見が出され、「作品の古代の雰囲気を出すために古墳のように展示する」「作品が大量でサイズが同一なことを活かして一面に多数展示する」「精密な作品の細部をカメラで見てもらえるようにする」など様々な工夫を凝らした展示方法が発表され、個々の作品に合わせた効果的な展示方法について学ぶことが出来ました。