【レポート】第18回滋賀県施設・学校合同企画展 第2回実行委員会を開催しました

2004年から続く滋賀県施設・学校合同企画展は18回目を迎えます。今年は滋賀県内から25の福祉施設や特別支援学校などが参加し、11月27日からの展覧会に向けた準備をはじめています。7月14日(水)開催の2回目となる実行委員会では、「作品実見」を行いました。

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各参加施設・学校から、展示したい作品の一部を実行委員会の会場へ持参いただき、実行委員、NO-MAスタッフ、アドバイザーの美術家・野原健司さんと一緒に鑑賞しました。

大きなダンボールに色とりどりの線が描かれたもの、鱗のようなものにびっしりと覆われた陶芸作品、アニメなどのキャラクターを描いた作品、チラシをコラージュしたものなどなど。素材も制作方法もさまざまな作品が集まりました。

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作品実見では、まずすべての施設の作品を各自で観ていきます。その後4つのグループにわかれて、グループ内の作品を1点ずつじっくり鑑賞します。鑑賞後、まずは作品を持参した委員以外のメンバーが感じたことを発表します。「丸みのある形はお花をモチーフにしているように感じた」「この箱の中で描いたんじゃないか」など、色使いや形、素材から感じたことや、疑問に感じたことなどが次々と挙がりました。

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次に、やっと作品を持参した委員の解説です。普段の制作のようすをよく知る委員は、作品についても作者についてもたくさん伝えたいことがあるのですが、はじめてみた人がその作品をどう感じるのかを伝え合うために、最初は説明抜きで作品に向き合う時間をとっています。制作方法、どんな場所でいつ作っているのか、何年くらい制作を続けているのかなど、作者自身についても触れながら、「どんな作品か」についての対話を深めました。

アドバイザー・野原さんからは、今回集まった作品から感じた魅力や、「常識にとらわれず、アウトプットすることに喜びがあるとまた創作しようという循環につながる」といったお話がありました。作品実見での対話は、展示方法や作品紹介文を考える際のヒントとして各委員が作品とともに持ち帰りました。