【レポート】令和5年度 芸術文化活動支援プログラム 体験研修「art space co-jinの取組から」

 12月13日(水)に、障害のある人の作品の魅力や展示方法について学ぶ体験研修「art space co-jinの取組から」を開催しました。

 art space co-jinは、2016年に京都市上京区に開設され、障害のある人の作品や表現に出会える場として、展覧会の開催や、イベント、ワークショップ、講座などを実施されています。

 まず、開催中の展覧会「Co-jin Collection -コジコレ- No.7 々」を鑑賞しながら、講師の川上桂さんと寺岡海さんより、各作品の魅力や、具体的な展示方法について学びました。

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 展示の仕方には、生で展示したり額装したりする方法があり、作品の魅力を最大限に引き出すために作品に合わせた展示方法を工夫されていることを学びました。また、生で展示する場合は、作品を保護するセロハンと磁石を用いたり、陶器作品の場合はひっつき虫で固定したり、作品を保護するための様々な工夫をされていました。

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参加者は、一つ一つの説明に熱心に耳を傾け、じっくりと作品鑑賞することができました。

次に会場を移動して、寺岡さんより、art space co-jinの取り組みについて話を聞きました。

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 art space co-jinでは、年4回程度の企画展開催の他に、作品のデジタルアーカイブや、設営ボランティア募集といった事業に取り組まれています。企画展の制作にあたっては、作者や支援者にインタビューを行い、制作の様子を知ることから始まります。それらを踏まえて、より作品や表現の魅力を感じてもらうため制作風景のドキュメント映像を作ったり、日々の営みが分かるものを資料として展示したりすることもあるそうです。また、過去の展覧会では、魅力的な制作環境が作品制作に影響していると考え、環境そのものを再現して作品を展示することを試みられました。

 今回の研修では、作者や作品について丁寧に理解し、どのようにしたらその魅力を伝えられるかを考えながら様々な取り組みを実践されていることを知ることができました。また、参加者からは「展示の仕方、作品の見せ方など、とても参考になりました。」「丁寧に作品を扱われていることを学びました」といった声が聞かれました。