研修レポート 鑑賞サポート「みる・きく・さわる作品鑑賞会」

11月16日(土)に作品鑑賞会を実施しました。
NO-MA企画展「ちかくのたび」展では、触れる作品、音声作品や音声ガイド、点字を用意して、みんなが鑑賞を楽しめるように工夫を凝らした展覧会でした。
今回アイサでは、この展覧会を会場に「みる・きく・さわる作品鑑賞会」として、目が見えない人、見えにくい人、見える人で一緒に作品鑑賞を行いました。

15名の方が参加され、視覚障害のある方は2名いらっしゃいました。全体を4~5名のグループに分けて、ボーダレス・アートミュージアムNO-MAと奥村家住宅の2会場をグループごとに鑑賞しました。

講師の広瀬浩二郎さんから、無視覚流鑑賞について講義していただいた後、近くの公園で無視覚流体操「点・線・面」をして身体と心をほぐしてから、鑑賞会に向かいました。


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会場に向かう道は、ペア同士交代でアイマスクをして歩き、ガイド役の方を信頼して移動することに慣れていただきました。

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ボーダレス・アートミュージアムNO-MAでは、聴覚を使っての作品鑑賞を体験しました。まずアイマスクをして、作品を元に作成された音声ドラマを聞きながらどんな作品が描かれているかを想像しました。参加者の皆さんは「想像がつかない」「家族の話かな?」と音声にじっと耳を傾けておられました。今回の展示では、複数のスピーカーからランダムに音声が流れる仕組みになっており、音を頼りに会場内を移動しながら作品を鑑賞していただきました。

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奥村家住宅では、触覚を使って作品を鑑賞していただきました。ここでもアイマスクをして、ストーリー性のある複数の絵を立体リーフレットにしたものを触りながら、どんな作品か想像しながら鑑賞しました。その他にも彫刻作品や粘土作品を指先、手のひらの感覚に集中して、じっくり鑑賞しました。どのグループでも、ペアの方と言葉を交わしながら作品に触れて鑑賞することを楽しんでおられました。

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約2時間の鑑賞のあと、参加者の皆さんと振り返りをしました。
皆さんからは「普段使っていない感覚をフル稼働して楽しめた」「初めてアイマスクをした。匂いや風の音や人の声を感じる感覚が敏感になった。自分の想像力を使って作品を楽しむことが出来た」「他の方と言葉を交わすことで作品を理解できた」などとお話いただきました。
視覚障害のある方からは「みて、きいて、さわって色々な感覚で楽しめてとても楽しかった。作品をたくさんさわれたのがとても良かった」「手でさわった感覚で作品がわかり楽しかった」などの感想をいただきました。
広瀬先生のお話にあった「視覚が使えない、のではなく使わずに他の感覚をたくさん使って楽しむ」ことを皆さんに体験していただけた鑑賞会になったのではないかと思います。