アール・ブリュットインフォメーション＆サポートセンター（アイサ）では、音楽や演劇、ダンス等の舞台芸術分野で活動する団体の活動の場を訪問し、活動に関する情報やニーズを把握する調査をスタートしました。ここでは、訪問調査を行った団体の活動の様子をご紹介します。

【くれおカレッジ】2020年7月15日訪問

2014年大津市に開校した「くれおカレッジ」は、自分の将来をじっくりと考え、自己選択する力をつけながら、自分の人生を豊かなものにしていくための知識やスキルを学ぶ場です。ここでは演劇や美術、書道やダンス等の芸術的な活動も多く取り入れられています。講師は、外部から専門の方を招き、主に1年生と2年生が様々な芸術活動を経験するカリキュラム構成になっています。

　この日は2年生のダンスの授業を参観させていただきました。講師から習った動きを3～4人のグループで教え合いながら繰り返し練習。和気あいあいとした雰囲気の中、曲がかかると表情は真剣、動きに迫力が増します。コロナ禍の中、施設もお休みになった期間はオンラインでのダンスレッスンの日もあったそうで、2回目の会場での練習にも関わらず、各々が動きを覚えて熱いダンスを披露してくださいました。

　所長の永田さんは、「青年期の経験は貴重であり、様々なことをここで体験してほしい」と話されます。一人ひとりの内面から何かが引き出されることを願い、本物の芸術家との出会いの機会を積極的に作っておられます。生きること、働くこと、そして暮らすこと－豊かな人生の芯となる“自分との出会い”を大事にされておられると感じました。

自立訓練+就労移行支援＋定着支援

くれおカレッジ（所長：永田義人）

大津市一里山1-8-29　一里山中央ビル5F

電話077-543-3662