舞台芸術活動に関する訪問調査レポート⑤「音と花と人と」

アール・ブリュットインフォメーション&サポートセンター(アイサ)では、音楽や演劇、ダンス等の舞台芸術分野で活動する団体の活動の場を訪問し、活動に関する情報やニーズを把握する調査をスタートしました。ここでは、訪問調査を行った団体の活動の様子をご紹介します。

【音と花と人と(通称:とととの会)】2020年6月15日訪問

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「心の障害や発達障害の人や家族の人たちが、音楽や花に触れ、心癒されつながる場を作りたい。そして、一緒に大変なことを乗り越えていきたい」-代表の高橋さんご自身の子育ての経験と強い思いから「音と花と人と」の会の活動がスタートしたのは2018年。これまでミニコンサートやワークショップ等のイベントを開催したり、ハンドベル等の音楽活動と茶話会がセットになった「花鈴人(かりんと)」という交流企画等を実施、参加される人たちの心休まる場を提供されています。

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7月23日には、普段なかなかコンサートに行く機会がない小さな子どもたちや障害のある方が安心して参加でき、本物の音楽に触れる「子どものための音楽祭」を旧大津公会堂で開催。「花鈴人」で練習されたハンドベルのやさしい音色の演奏からコンサートが始まり、その後は県内外で活躍されている音楽家の演奏が続きました。コンサート開催にあたって、高橋さんは「大変悩みました」とのこと。コロナウイルス感染症拡大防止対策をされながら、仲間で協力して丁寧に準備されてこられたことが随所に感じられ、心がほっこりと温まる時間となりました。

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高橋さんは「会の運営には、何かと悩むことが多いです」とのことですが、「次はこんなこともやってみたい」と話される言葉には力強さが感じられ、次の展開を見据えた表情は輝いて見えます。

 音と花と人と(代表:高橋佳緒里)
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