【レポート】アイサ大学 美術コース 作品展示研修(湖東エリア)「作品の魅力を伝える展示とは」(後編)

作品展示を講義と実践で学ぶ、美術コースの研修会「作品の魅力を伝える展示とは」を開催しました。後編では、講義で学んだ作品展示の基礎を踏まえ、各自が持ち寄った作品を実際に展示するまでをお伝えします。

 

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展示会場はひこね市文化プラザの展示ロビーです。建物の1階にあり、2階まで吹き抜けになった円形の小さな空間です。そこに、安川さんが制作した展示台を設置し、作品を展示しました。本来は、展示作品を決定し、どのような配置にするかなど図面を作成してから作品に合わせた展示台を用意します。今回は、1日の研修で展示を完成させるため、安川さんには展示台のデザインと制作を先行して進めていただきました。

 

改めてすべての作品を見ながら、それぞれを展示台のどこに設置するか検討しました。次に、壁面や台にどのように作品を配置するかを考えます。実際に壁面の前に作品を掲げたり、台の上で並べ替えたりしながら、試行錯誤を重ねました。一人で考えるのではなく、受講者同士が「より作品の魅力を伝える」ために意見を出し合うことで、客観的に作品展示を考えることができました。

 

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作品の配置が決まったら、いよいよ展示台に固定する作業です。額装作品をまっすぐ掛ける、正確に中央を決めるために計測するなど、慣れない作業に苦労する場面もありましたが、協力しながら進めました。

 

短い時間でしたが、展示が完成し、最後に全員で鑑賞しました。「一つひとつの作品に集中して鑑賞できた」「新たな魅力を発見できた」「次はこうしてみたいとアイデアが浮かんだ」など、体験したからこその気付きや学びがあったようです。

研修翌日の27日〜31日までの1週間、成果展示として一般の方にも公開しました。27日には、舞台芸術コースの受講生に見ていただくことができました。