2021.12.14
第18回滋賀県施設・学校合同企画展(ing展)がスタートしました。11月25日から26日の2日間にわたって、前期展示の設営を行いました。
委員のみなさんは、額縁やアクリル版など、展示に必要なものを検討してきました。たくさんの平面作品を展示する委員は、展示をスムーズに進めるため、大きな紙にガイド線を引いたものを用意していました。
どのように展示するかは、図面に起こして用意していますが、実際に並べてみると想像とは違った印象になる場合もあります。例えば、微妙に大きさや縦横の比率が異なる作品をどの順番に並べるのかは、実際に壁面に立て掛け、順番を変えて見比べてから最終決定しました。作者本人から希望する順番を聞いてきた委員もいました。
レーザーで水平を確認する機器や、壁にビスを打つためのインパクトドライバーなども委員自身が使用します。はじめて使う場合にはNO-MA学芸員が使い方をレクチャーし、安全にも配慮しながら作業を行います。展示作業は一人でできないこともたくさんあります。大きな作品を持ち上げたり、水平を確認したり、たくさんの細かい作業を数人で一気に進めるなど、委員同士がお互いの作業を手伝いながら進めていきました。
1階には絵画を中心に大小さまざまな作品が並び、蔵には照明にこだわった陶芸作品が、2階には陶芸作品とたくさんの絵画作品が集まりました。作品一つ一つを見ても、全体としても本展アドバイザーの美術家・野原健司さんがお話された「エレガントな展示」に仕上げることができました。
11月27日(土)に無事、展覧会初日を迎え、ギャラリートークを開催しました。出展作品の制作を追体験できる常設ワークショップも2階で実施しています。前期展示は12月26日(日)まで開催中ですので、ぜひお越しください。
第18回滋賀県施設・学校合同企画展 ing… ~障害のある人の進行形~
会場:ボーダレス・アート・ミュージアムNO-MA
前期:2021年(令和3年)11月27日(土)~ 12月26日(日)
後期:2022年(令和4年)1月8日(土)~ 2月6日(日)
https://www.no-ma.jp/?p=23241