障害のある方の芸術活動の訪問調査レポート⑯【プラスワンエンジェルズ】

アール・ブリュットインフォメーション&サポートセンター(アイサ)では、障害のある人の芸術活動を地域で展開・継続している団体の活動の場を訪問し、活動の実態やニーズを把握する調査を実施しています。ここでは、訪問調査を行った団体の活動の様子をご紹介します。

 

踊ると笑顔がはじける【プラスワンエンジェルズ】

 

訪問したのは月に2回の練習の日。会場の守山エルセンターに入ると、講師の振り付けと音楽に合わせて、踊るメンバーたちの姿がありました。

同じ振り付け、同じ音楽でも、踊る身体は多種多様なリズムを刻んでいます。胴体、腕、肩、頭など、体の様々な部位を動かしてリズムを取り踊る、その多様性に驚かされます。そしてみんな踊る様子がとても楽しそう。笑顔で全力で踊っています。

また、かかる音楽はメンバーがリクエストしたもの。自分のリクエストした曲が流れると首にかけていたタオルを鉢巻のように頭に巻いて、やる気をみなぎらせて踊る様子も見られました。

 

 プラスワンエンジェルズが結成されたのは2010年のことです。結成メンバーの方は、テレビなどで音楽が流れると独自のダンスをするお子さんの様子を見て、ダンスができる場所を探していたといいます。しかし滋賀県内ではメンバーを募集している団体が見つからず、それなら自分たちで立ち上げようということで、プラスワンエンジェルズが結成されました。当時は8人だったメンバーも30人近くにまで増え、今でも新しいメンバーが入ってくるそうです。人数が増えたおかげで、練習は年齢別に3クラスに分かれて行われています。

 コロナが流行する前までは年に何度か3クラス合同の練習会と交流会が開かれ、親御さんたちにとってもよい情報交換の機会となっていました。また講師の方の主催するイベントや地域の作業所の夏祭りなどにも出演していたそうです。コロナが流行してからはそれらも中止に。結成10周年時の発表はかないませんでしたが、次は15周年の発表を目指しているそう。これからの展開が楽しみです。笑顔はじけて、楽しそうに踊る姿が多くの人に届きますように。

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プラスワンエンジェルズ
活動場所:生涯学習・教育支援センター(エルセンター)
活動頻度:月2回
ホームページ:https://plusoneangels.jimdofree.com/
インスタグラム:https://www.instagram.com/plusone.angels/
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