【レポート】芸術文化活動支援プログラム「作品の魅力を生かす展示とは」 第1回 展覧会のプロセスを知り、実践する

今年度アイサでは全4回の作品展示研修、芸術文化活動支援プログラム「作品の魅力を生かす展示とは」を実施しています。

今回は第1回として「展覧会のプロセスを知り、実践する。」というテーマで講義を受け、グループワークに取り組みました。

まずは、NO-MA学芸員横井より、展覧会開催する際に必要な過程と展示の基礎について学びました。過去の展示の事例の紹介を通して展示方法の違いで鑑賞者に与える印象が異なること知りました。
NO-MAの展覧会などを通して多くの障害のある人のアートの展示に携わってきた横井からは、「作者の思いや意識に目を向け、受け止めることが必要。そのうえで“鑑賞体験をデザインする”という視点を持つことが大切」と話があり、展示をするにあたって気を付けなければいけないこと、これから行う展示についての学びを深めました。

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今回の研修では、5名の作者の平面・立体作品約30点の作品を鑑賞し、感想を共有する時間を持ちました。作品を見て受けた印象や推察できる背景、どのような魅力を感じたかを共有し、同じ作品を見ても、人それぞれ様々な感想があるのだと実感する時間となりました。

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作品の感想を共有したあとは、チラシのデザインについて基本的なレクチャーを受け、「作品の共通点を見つける」、「展覧会を通してどのような鑑賞体験をしてほしいか考える」、「どのようなチラシデザインにしたいかを考える」といったテーマで検討しました。

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最後は作者、作品紹介テキストについて学びました。2~3人ずつのグループで作品の魅力が伝わるよう、作者・作品紹介文を考えた後、紹介文を発表し合いました。発表を聞くなかで、「こんな表現ができるんだ」と新しい視点に出会うことができました。